近年需要の高まっているフードデリバリーサービスについて紹介・比較する記事です。Uber Eats、出前館、Woltの3つについて、飲食店目線で口コミも含めたさまざまな面から比較していきます。
飲食店がデリバリーサービスを導入するメリットや、選ぶポイントについても解説します!
フードデリバリーサービスとは
フードデリバリーサービスとは、顧客が注文した料理を指定場所まで届けるサービスです。
飲食店が独自に運営する専門型のフードデリバリーサービスと、さまざまなジャンルの飲食店が一つのサイトに集約されている総合型のフードデリバリーサービスがあります。今回ご紹介するUber Eats、出前館、Woltは、総合型のフードデリバリーサービスです。
フードデリバリーサービスの市場は、コロナをきっかけに拡大してきています。今後もさらに拡大するとされており、株式会社日本能率協会総合研究所の調査では、2019年に1700億円だった市場が2025年には4100億円にまで拡大すると予測されています。
【フードデリバリーサービス市場規模・予測】
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000035568.html
フードデリバリーサービスの需要が高まり生活に浸透してきていますので、飲食店側も登録しておいて損はないです。近年は国内外からの新規参入も多く、さまざまな特徴のフードデリバリーサービスが存在しますので、店舗にあったサービスを選びましょう。
のちほどフードデリバリーサービスを選ぶ際のポイントについて解説します!
飲食店がフードデリバリーサービスを導入するメリット・デメリット
フードデリバリーサービスを導入する前に、メリット・デメリットを理解しておきましょう。得られるメリットや気をつけるべきことを知った上で導入し、うまくサービスを活用してください。
飲食店がデリバリーサービスを導入するメリット
- 実店舗以外でも顧客を獲得できる
- 少ない初期投資でデリバリーサービスを提供できる
- デリバリー用に人員を確保する必要がない
実店舗以外でも顧客を獲得できるのは大きなメリットです。席数や天候など、実店舗で売り上げを左右する要素に影響されません。またサービスサイトに掲載することで宣伝効果もありますので、新規顧客の開拓につながります。車やバイクでの来店を想定していない店舗では、実店舗よりも商圏が広がることで顧客数を増やせる可能性もあるでしょう。
サービスを利用することで初期投資も少なく済みます。デリバリーサービスを自店舗で始めるにはバイクや注文に必要な備品の購入、オペレーションフローの変更など費用や手間がかかります。しかし既存のサービスを利用することで、準備期間も費用も節約できるでしょう。
デリバリーサービスを自店舗で行うと、人員確保が必要となります。採用には手間も費用もかかるものですし、最初のうちは教育にも時間がかかります。サービスを利用すればデリバリーに特化した人材に任せることができるため、スムーズなやりとりが可能です。従業員が事故にあったりトラブルに巻き込まれたりするリスクも低くなるでしょう。
【自治体のサポート制度もチェックしよう】
自治体によって飲食店の業態転換を支援する制度があることもメリットの一つです。デリバリーサービスを始める前に、各自治体で補助金・助成金制度がないか確認しましょう。
東京都では、新たなサービスとして「テイクアウト」「宅配」「移動販売」を始める方への支援策として助成金を交付しています。申請の受付は令和4年7月1日(金)~令和4年10月31日(月)となっていますので、詳しくは公式情報をご確認ください。
東京都中小企業振興公社「飲食事業者の業態転換支援事業」
飲食店がデリバリーサービスを導入するデメリット
- 利用手数料が発生する
- 顧客と直接やりとりできない
デリバリーサービスを利用するにあたり利用料を払うことは当然ですが、場合によっては経営を圧迫することもありますので注意しましょう。価格や業態によって費用対効果が低いと思われる場合は、なるべく利用料が安いサービスを選ぶようにしましょう。
顧客と直接やりとりしないことは手間が省ける側面がありますが、デリバリーサービスの配達員やサポートセンターに印象を左右されるということでもあります。配達員やサポートセンターの対応によっては顧客の購買体験の質が下がるリスクがあります。また接客を強みにしている店舗の場合は、強みを生かしきれないことがデメリットとなるでしょう。
実際に大手デリバリーサービスの配達員の事故や、対応に関する苦情などが時々ニュースになることがあります。
フードデリバリーサービスを選ぶポイント
フードデリバリーサービスを選ぶ際は、サービス内容が自店舗に合っているかを確認することが大切です。とはいえどこに注目すればいいのか迷うこともあるのではないでしょうか?
ここからは飲食店がサービスを選ぶ際に注目したいポイントをご紹介します。
対応エリア
サービス内容がよくても、自店舗のエリアに対応していないデリバリーサービスは使えません。各サービスの対応エリアは拡がってきていますが、中には主要都市しか対応していないデリバリーサービスもあります。基本的なところですが、まずは対応エリアを確認しましょう。
知名度・シェア
知名度・シェアの高いデリバリーサービスは登録しているユーザー数も多いため、ユーザーに自店舗を見つけてもらえるチャンスが高まります。ユーザー数が多い分多くの注文を見込めるでしょう。
注文までつながらなかった場合でも、掲載している情報を目にしてもらえれば実店舗に足を運んでもらうきっかけになる可能性があります。ある程度知名度・シェアの高いデリバリーサービスなら、新規顧客の獲得につながるでしょう。
登録店舗数
知名度・シェアの高いサービスだとユーザー数が多いとお伝えしましたが、登録店舗数も多いことを頭に入れておきましょう。登録している店舗数が多いと競争率が高くなります。
表示してもらいやすいような写真を掲載したり、競合店を調査して価格やメニューを工夫することで顧客に興味を持ってもらったりと対策が必要です。
手数料
デリバリーサービスの手数料は、30〜40%が相場です。サービスによって差がありますので事前に確認しましょう。経営を圧迫しない価格設定にすることが大切です。
最低注文価格が設定されている場合もありますので注意が必要です。単価が低いメニューであればセット販売するなど、工夫してみましょう。
昨今の物価上昇で原価も上がっている中で、一番悩ましいポイントです。
顧客から見た利便性
使いやすさが重要!検討中のサービスは実際に利用してみましょう。
サービスサイトやアプリの使いやすさも確認したいポイントです。利便性が低いデリバリーサービスでは顧客が離れてしまう可能性があり、一度獲得した顧客がサービスを乗り換えてしまうことも考えられます。
店舗の情報は見やすいか、注文するまでの流れがわかりやすいかといった点を、実際にデリバリーサービスを利用して確認してみるのがおすすめです。
サービスの評判
配達員やサポートセンターの評判も確認が必要です。配達員の対応がよければ顧客は「また使いたい」と思ってくれるでしょう。逆に対応が悪いとサービスを使わなくなってしまう可能性があります。
配達員やサポートセンターの対応は、顧客満足度につながるポイントです。自店舗で接客することができないため、評判がよく信頼できるサービスを選びましょう。
飲食店が導入するべきフードデリバリーサービス3選!
上述した「フードデリバリーサービスを選ぶポイント」をもとに、Uber Eats、出前館、Woltの情報を表にまとめました。各サービスの詳細についても、ユーザーからの口コミなどを含めて解説します。
Uber Eats | 出前館 | Wolt | |
---|---|---|---|
対応エリア | すべての都道府県 | すべての都道府県 | 25都道府県 |
知名度・シェア | 高い | 高い | 上昇中 |
登録店舗数 | 15万店以上 | 10.3万店以上 | 日本のみの店舗数は非公表 |
手数料(料金) | ※1別表参照 | 10%〜38% | ※2要問い合わせ |
※1 Uber Eats の手数料・料金については、店舗ごとに異なります。合算すると35%程度という記事を多く見かけますが、公式情報ではないので正確には Uber Eats にメールで( restaurants@uber.com)問い合わせる必要があります。
Uber Eats 料金設定 | 内容 |
---|---|
登録料 | 導入キット、タブレット、レストラン用ソフトウェア、プロによる写真撮影の代金 |
サービス料 | 各店舗が Uber Eats を通して受けた注文に対して一定の割合で算出 |
料金設定について教えてください。
Uber Eats の料金設定は 2 部構成になっています。登録料として、導入キット、タブレット、レストラン用ソフトウェア、プロによる写真撮影の代金をお支払いください。お支払いは 1 回限りです。サービス料は、各店舗が Uber Eats を通して受けた注文に対して一定の割合で算出されます。詳細については、メールで restaurants@uber.com にお問い合わせください。担当者から折り返しご連絡いたします。
参照元:https://merchants.ubereats.com/jp/ja/s/signup/
※2 Wolt の手数料・利用料金も正式に公開されていません。大体他の大手デリバリーサービスと同じくらいの手数料かと思われます。正確な料金を知りたい場合は、やはりこちらもお店の情報などを入力して問い合わせをする必要があります。
Uber Eats 同様、初期導入費用(端末や写真撮影など..)と注文ごとのサービス利用料がかかります。
Uber Eatsと出前館は、すべての都道府県でサービスを利用でき登録店舗数も多いです。都市によってはまだ対応していないところもありますが、今後もエリアは広がっていくでしょう。Woltも後発ながら勢いがあり、サービスの質の高さを強みとして対応エリアを広げています。どのサービスも対応エリアを急速に拡大させていますので、最新情報は公式サイトなどで確認してください。
ここからは各サービスの詳細をみていきましょう。
Uber Eats
出店:Uber Eats Webサイト
- 知名度が高く対応エリアが広い
- 店舗スタッフによる配達、テイクアウトにも対応
アメリカ発のUber Eatsは2016年9月に日本でサービスを開始し、現在は全ての都道府県でサービスを提供しています。圧倒的な知名度を誇り、多くのユーザーが登録しているデリバリーサービスです。「いつでも、どこでも、誰にでも、簡単に美味しい料理の注文が簡単できる新たな食の楽しみ方」がコンセプトです。
\レストランパートナーになるには/
Uber Eatsのシステムをインストールしたタブレットを使ってサービスを開始します。
配達はUber Eatsの配達パートナーが担当する場合が多いですが、店舗スタッフによる配達やテイクアウトも選択可能です。
配達員による配送トラブルなどを避けたいお店はオプション設定をおすすめします。
参考:Uber Eats「お店に合わせて配達とお持ち帰りオプションを自由に設定」
対応エリア詳細 | 47都道府県に対応 都市などの詳細は加盟店マップを参照 |
料金体系 | 【登録料】 導入キット、タブレット、レストラン用ソフトウェア、プロによる写真撮影の代金 【サービス料】 各店舗が Uber Eats を通して受けた注文に対して一定の割合で算出 ※要問い合わせ |
最低注文金額 | 設定なし |
メリット・デメリット
登録店舗数が多いので他店舗に埋もれてしまう可能性はありますが、ユーザー数が多いので売り上げを増やすチャンスが多いともいえます。料金は従量課金制で、店舗スタッフによる配達やテイクアウトの場合節約することが可能です。自社店舗スタッフによる配送の場合、知らない配達員による配送トラブルのリスク軽減にもなります。
また最低注文金額が設定されていないため、極端にいうと1円からでも商品を販売できます。そのため飲み物など単価の低い商品をメインに取り扱っている場合でも出店しやすいです。長距離の配達も可能なので、遠方のユーザー獲得につながりやすいでしょう。
あまり欠点が見られないUber Eatsですが、懸念点として配達パートナーによって対応に差があることが挙げられます。研修等がないため、自ら公式サイトでやり方を確認して配達を行う配達パートナーもいます。しかし登録時には書類審査がありますので、基本的には審査を通過した配達パートナーが対応してくれます。
ユーザーから見た利便性
次にユーザー視点でUber Eatsを見ていきましょう。ユーザーからの利便性はサービスサイトやアプリの継続利用につながりますので、店舗側でも注目しておきたいところです。
幅広いラインナップとなっているため選択肢が多く、「食べたいものがない」という理由で利用をやめる可能性は低いです。割引キャンペーンが多いため、新規ユーザーの獲得も見込めます。多くのキャッシュレス決済が使えることで、ポイントを貯めたいユーザーが継続利用することも考えられるでしょう。
最後にユーザーからの口コミも確認してみましょう。
ユーザーからの口コミ
配達員によってだいぶ評価が変わる
投稿日:2021.05
「ちゃんときれいに、時間通りに届けてくれる人はもちろんたくさんいます。
引用:Uber Eats /ウーバーイーツの口コミ・評判(みん評)
みんながみんな悪いわけじゃないのも分かっています。
だけど一部の配達員によってイメージはマイナスになることもあるのでこの評価です。
丁寧な人は配達してくれた料理の確認をしてくれたりするからすごく好印象なんですけど、この前は料理がめちゃくちゃな状態で届いたうえに配達員は挨拶も何も言わずに去っていきました。どう考えてもお店側の問題じゃない感じだったので残念に思いました。」
意味不明
投稿日:2020.09
何度か利用し、置配の際はアルミホイルを下に敷いてくれたり、メッセージが丁寧だった配達員の方もいましたが、ごく一部本当に信じられない配達員もいます。
引用:Uber Eats /ウーバーイーツの口コミ・評判(みん評)
詳細にきっちりと配達先の目印になる建物や、どこの交差点を曲がる等も書いてるいるにも関わらず、全然違う道を行ったり来たり。何をしてるの?と聞きたくなるレベル。この時点でもう予定より10分以上遅れてます。電話対応も何を言ってるのか意味不明。詳細の配達場所を記入してる旨を伝えるも、雨の為、文字が見えないと訳のわからない事を言われ、挙げ句の果てには、さっさと住所教えろっつーの!と暴言吐かれました。そして勝手にキャンセルされました。
ウーバーイーツ側に問い合わせするも、電話対応が無いので、全てチャットになります。また、こういったトラブルが起こったとしても、次回配達の際もランダムで配達員が選ばれるらしいので、また当たるかもしれないそうです。怖くてもう頼めませんね。道ですれ違う配達員に舌打ちされたこともあるし、ウーバーイーツは配達員の選別をもう少ししっかりしてほしい。
圧倒的に便利
投稿日:2020.11
週に1度以上利用してます。とにかく圧倒的に便利。飲食だけじゃなくローソンとかで日用品なども頼めるし、ケンタッキーとかお店と値段同じだし、こないだなんて注文してから8分で届きましたwまあうちから近いせいもあるかと思いますがとにかく早い。出前館もいいんですがどうしても大人数向けなイメージがあるんですがUVERは1人前からでも全然頼みやすいです。配達員の人のことがいろいろ書かれていますが今のところ変な人にあたったことはありません。というかチップの付け方がアプリでよくわからなくて、とても感じいい人にチップあげたいのにできなくてごめんねって思います。悪い点はそこくらいですかね。
引用:Uber Eats /ウーバーイーツの口コミ・評判(みん評)
出前館
出典:出前館 Webサイト
- 知名度が高く対応エリアが広い
- 他サービスとの連携
出前館はフードデリバリーサービスの中で最も老舗で、2000年にサービスを開始しています。「こんな街に暮らしたい!」と思えるような夢の街を作ることを事業ミッションとしており、Uber Eatsと並んで知名度の高いフードデリバリーサービスです。特徴的なのはLINEと連携していることで、ユーザーはLINEから気軽に出前館のサービスを利用できます。
出店するにはまず資料請求フォームを入力し、メールにて送られる出店準備資料を参考に掲載準備を進めます。タブレットに出前館アプリをインストールし、店舗ページが完成したらサービス開始となります。自社に配達員がいる場合は自社配達、いない場合は配達代行でデリバリーが可能です。
対応エリア詳細 | 47都道府県に対応 都市などの詳細は地域一覧を参照 |
料金体系 | 自社配達か、配達代行(シェアリングデリバリー)かによって料金が異なる 配達代行の場合は以下の配達代行利用料が不要 【初期費用】0円 【月額利用料】0円 【サービス利用料】商品代金(税抜き)の10% 【配達代行手数料】商品代金(税抜き)の25% 【決済手数料】注文金額(税込)の〜3% ※キャッシュレス決済の場合 |
最低注文金額 | 配達方法による |
メリット・デメリット
Uber Eatsと同じく知名度が高いため、他店舗に埋もれてしまう可能性があります。また配達可能な距離が短いため、Uber Eatesに比べると商圏が狭くなるでしょう。新規顧客の獲得には少し不利となります。
しかし出前館には充実した研修制度があり、配達員の質が高い傾向にあります。顧客に与える印象がよければ顧客満足度が上がり、また利用してもらえる可能性が高まります。配達代行を検討している場合は大きなメリットとなるでしょう。
ユーザーから見た利便性
LINEポイントの付与や、「出前にゃんクラブ」というランク制のお得な制度があるため、使えば使うほどお得になるのがユーザー目線からのメリットです。リピーターの獲得につながるので、店舗としても安定した顧客の創出がしやすいでしょう。
ユーザーからの口コミ
現金払いがほとんど出来なくなった
投稿日:2022.03
「今まで大きな問題はありませんでした。2〜3か月ぶりに利用しようと思ったら、ほとんどのお店で現金払いが選択できなくなっていました。キャッシュレス決済だけだと不便に感じる人は、そんなに多くないものなんでしょうか。普段使っている電子マネーは非対応だったし、後から請求が来るクレカやキャリア決済は計算して使わないと後から大変なので、私は不便に感じました。いろんなお店があって便利だからサイトを通していましたが、普通デリバリーサービスは代金引換が出来るはずなので、面倒でもこれからは個々のお店に注文しようかと思います。評価は使いやすかった時代の分も含めたので中くらいです。」
引用:出前館の口コミ・評判(みん評)
商品が届かない、連絡無しのキャンセル
投稿日:2022.06
「家系ラーメンを注文したところ、予定到着時刻になっても届かず。
引用:出前館の口コミ・評判(みん評)
アプリ上20分遅れで到着予定に変更されました。
変更された時刻になっても届かず。その後アプリの到着予定時刻は変わらないまま。
30分過ぎて出前館へメールでの問い合わせをしたが返信は無く、電話をしてようやく連絡がついたら、ドライバーが見つからずキャンセルしたとの事。
キャンセルならキャンセルで早く連絡をしてほしい。
配達予定時間が長いものと、22時以降の注文は要注意」
注文するほどお得!
投稿日:2020.04
「以前は別の宅配サービスを利用していたのですが、サービス料や手数料が高く1人分の食事を注文するのがもったいないと感じていました。
引用:出前館の口コミ・評判(みん評)
とはいえおいしい料理を食べたいという思いは変わらず、テレビのCMを観て初めてこちらを利用してみました。
私の住んでいる地域では注文できる店舗数が多く、送料無料のお店がほとんどだったので気軽に好きな料理を注文することができました。
個人的には支払いにアップルペイやラインペイが使えるのも便利です。注文回数に応じてTポイントやクーポンがもらえるお得さもあるので、これからも色々な料理を注文して家での食事を楽しみたいと思います。」
Wolt
出典:Wolt Webサイト
- レベルの高い配達パートナー
- 個人店なども多く、地域色の強い商品も取り揃えている
Woltはフィンランド発のフードデリバリーサービスで、「グルメとの出会いを、信じられないほど簡単に」というコンセプトを掲げています。2020年3月に日本でのサービスを開始し、順調に対応エリアを広げてきました。配達パートナーは適正テストをクリアしなければ登録できず、質が高い傾向にあります。個人店の登録が多いのも特徴です。
出店するにはまず問い合わせフォームに必要事項を入力し、Woltからの連絡を待ちます。連絡が来たら手続きを進め、契約完了すれば最短10日で出店できます。LINEや電話でも相談できて便利です。
2022年6月1日にDoor DashがWoltを買収したので、Woltがサービス終了するのかと不安に思われている方もいるかもしれません。しかし以下の通りWoltの事業は維持する予定となっています。
Woltコンシューマーアプリは、グローバルテクノロジー企業のリソースによってサポートされ、引き続き個別に実行されます。Woltは、現在事業を展開しているすべての市場で事業を維持する予定です。
引用:Wolt ニュースルーム「DoorDashがWoltの買収を完了」
Door Dashはアメリカでのシェア率が最大規模のデリバリーサービスの一つです。日本では宮城県仙台市からデリバリー事業をスタートさせましたが、今後はWoltにデリバリーのサービスを集約することになります。
ドアダッシュは、Woltブランドへ統合し生まれ変わります。「デリバリーを通じて地域社会へ貢献する」という共通のミッションのもと、より多くの都市で、より多くのユーザーの皆様へ、「おいしい」や「便利」をお届けすることを楽しみにしています。
引用:Door Dash Japan 公式Twitter
フードデリバリー業界は競争が激しいので、今後の動向に注目です!
メリット・デメリット
WoltはUber Eats、出前館と比べて対応エリアが少ないため、知名度は低めです。シェアが低いので顧客の開拓は大手ほど期待できない可能性があります。対応エリアを拡大していくことが予想されますので、今後の動向に注目です。
配達パートナーの適正テストは難易度が高く、質の高い配達パートナーが多い傾向にあります。顧客満足度が高くなれば、リピーターの獲得につながりやすいでしょう。また出店の際はトライアル期間が設けられているため、使いやすさを確かめることができます。出店しやすいのもメリットです。
ユーザーから見た利便性
他のデリバリーサービスと比べて配達料が安いのが最大の特徴です。安さを重視する顧客には重宝されるでしょう。サポートセンターの質も高いため、総合的な顧客の満足度は高いでしょう。まだ知名が低くユーザー数も大手には及びませんが、サービスの質の高さで今後に期待できます。
ユーザーからの口コミ
時間通りにくるときもあるが、
投稿日:2021.12
「店側の理由(準備が遅い)かもしれないけど、
引用:Woltの口コミ・評判(みん評)
遅い時は120分くらい待たされる。(日常)
遅くなりすぎるときはせめてキャンセルが出来たらいいのに。
お詫びのチケットも安すぎる。」
遅すぎる
投稿日:2022.01
「注文時点で多めの待ち時間が掲載されていれば勿論問題はないけど、25分程度だった為初めて注文してみたら、後から、配達員が他の商品も同時に配達しています、という表示が。
引用:Woltの口コミ・評判(みん評)
こちらが注文した商品は、注文から15分くらいで出来上がっていたけど、手元に届いたのは70分後。
アプリ内のマップで居場所を確認していたけど凄い遠回り。
全然方向が違う人の商品を同時に届けるシステムは可笑しい。
お腹すいてる時は余計に苛つく。」
温かく気持ちのいい接客に感動!
投稿日:2020.11
「友人に勧められ初めて利用させていただきました。
引用:Woltの口コミ・評判(みん評)
初回の利用時に使えるクーポンがある事が一番の決め手でした。
他サービスと比べると店舗数は少ないですが、手数料はお財布に優しくマップ上で近隣の店も探しやすいと感じました。
実際に利用してみて、一番の感動ポイントは「お客様目線のサービス」です。
玄関を開け配達員の方を見ると満面の笑み、深いお辞儀、とても気持ちの良い接客でした。商品を見ると丁寧な包装で安心。
これから食べる商品を丈夫な紙袋に入れてくれているだけで、次回も安心して注文できます。
今後とも積極的に利用していきたいです。」
おすすめは Uber Eats、出前館 「導入前の注意」も必要!
Uber Eats、出前館、Woltの3社を比較してきましたが、集客の面で特におすすめしたいのはUber Eatsです。対応エリアが広く、さまざまな業態の飲食店に対応していますので、どの飲食店でも導入しやすいのではないでしょうか。
大手3社のサービスをご紹介しましたが、レビューサイトなどの口コミを詳しくみると、悪い評価も多々あります。どれも配達トラブル・遅延・料理の中身の違いや崩れ・配達員の対応 が主な内容です。
結局は、どのサービスを使っても配達員によるトラブルのリスク等はでてきてしまうのが現状です。
Uber Eats ではお店自身で配達を行う、利用者自身で商品をお持ち帰りするといったオプション設定を必要に応じて組み合わせることができます。配達員などによるトラブルがお店に対する低評価につながってしまうリスクなどを軽減することも可能です。また、管理ツール(レストランマネージャー)を使ってデータ分析や利用者からのフィードバックを見ることもでき、課題の抽出や戦略策定にも効果的です。
フードデリバリー業界は競争が激しいので、サービス終了の可能性が低いUber Eats や出前館 に登録しておいて損はありません。
導入の際は事前に口コミやシステムの使い勝手・サポート内容などをリサーチしたり、実際に問い合わせをしてみて、サポート体制なども含めご自身のお店に一番合ったサービスを選択することをお勧めします。